無断転載はするな!

自分のホームページを持って自分の作品を不特定多数の人に見てもらう事はすごい事だ。
だが同時に不特定多数、匿名制を悪用した犯罪が多くなってきているのも事実として知っておいてもらいたい。

ナルト「なんだよセンセー、急に怖い顔して。」

サスケ「こんなので犯罪なんかに巻き込まれたりするのか?」

カカシ「ある日のAさんの話…」

サクラ「怪談はいやよー」

カカシ「友人からメールで、絵が勝手に使われている、という連絡を受け、
    あるHPにいってみると…そこには!」

ナルト「そこには!?なんだってばよ!!」

カカシ「Aさんの描いたイラストが、そのHPの管理人が描いたかのように展示されていたー」

ナルト「ふーん…」

…お前怖さがわかってねえな?
その話には更に続きがあるんですよね、カカシ先生。

カカシ「他のページを見ていくと…他にも無断転載されたらしい、
    色々な絵が展示されていて、しかも!」

サクラ「しかも?」

カカシ「売られてたんだよ、絵とか小説とか、あらゆるモンがネ。」

サスケ「そんな事可能なのか?」

不可能じゃない。
絵をみたり文章をみたりする人にパソコンの知識があれば
簡単にプリントアウトなりデータをCDなんかに焼いたりできるだろう?

売らないにしてもいわゆる『パクリ問題』ってのは結構多いな

サクラ「パクリ?」

Webページっていうのは画像なり文章なりをデータで管理してるだろう、
紙にかいたものもスキャナで取り込んで、Web上にUPした時点で
誰でもその絵を見る事ができるようになる。

画像ひとつひとつにもアドレスがあってな、例えばココのバナーだったら
『http://irukanet.fc2web.com/img/b1.gif』っていうアドレスがあるように
画像にも住所みたいなのがくっついてるんだ。

カカシ「他人のアドレスを自分のホームページ内にひっぱってくれば、転載のできあがりだよ。」

ナルト「…それってば悪い事なのか?」

それをOKしている人もいる。だが大多数の人はNGだな。
バナーだけはOKしている人もいるし、ホームページをUPする先である
サーバー自体が外部サーバーから引っ張る事を禁止している場合もあるな。
いわゆる直リンクっていわれているものだ。

サクラ「どうして禁止まで?」

負荷がかかるんだ。
夜になるとページを見るのに重いと感じる時があるだろう、
あれは沢山の人がアクセスしているからそうなるらしいんだ。
一枚の画像を色んなページから見ると一局集中してサーバダウンするなんて事も
あるらしいからな。

サスケ「じゃあ自分のサーバーにアップし直せば許されるのか?」

無断であればそれも悪質な転載になる。

いいか、転載ってのはモラルの問題だ。

海外のサイトなんかで多い考え方に『あなたの絵、文を紹介してあげているのだからいいじゃない』
ってのがあるらしい。
まあ、クリエイターからすれば、頼んでもいないのに大きなお世話なんだ。
そんなに人に見てもらいたいならばこちらからアプローチするのだからな。

あと日本でもあった事だが、アジアに多いのが、
自分がネットサーフィンして見つけた画像を自慢するってもの。
転載をするぐらいだったら、そのサイトにリンクをはればいいだろうに、
画像だけ紹介するんだよな。
これはクリエイターからみればすごく失礼だ。

サクラ「でもこういう転載の問題って画像だけじゃないの?」

最近はそうでもないらしいのが困ったところだな。
サイトで小説を書いていたらネタをまるまる他のジャンルの
キャラクターでパクられた、てのもあるらしいからな

ナルト「げえ!」

カカシ「作る楽しみを知っている人間だったらこんなことできないハズなんだけどネー」

まったくです。
いいか、お前らはパクリなんかじゃなくて自分で勝負しろよ!


オマケ講議 転載と著作権のもんだい


そもそも既成キャラクターであそぶ同人業界ですから、著作権の狭間で活動しているようなものだと思います。
ファンとして応援する意味を持っているので、作者、出版社などからは甘く対応されているものです。
ただし、こういった「オフィシャル」も黙っていないのが『無断転載』です。
例えば集英社のHPから岸本先生の描いた絵を一般のWebページに載せたりする事は禁止されていて
訴えられるということもあり得る事です。

それが著作権。
簡単にいえば、クリエイターの権利、財産を守る法。

昔ポケ○ンのピ○チュウのグッズをコミケにて販売していたあるサークルさんが
任○堂に訴えられる、という事件がありました。
相当本物に近いものだったからだと噂をききました。
本物に近い=著作権違反だと。ファン行為から逸脱しているものだと判断されたようです。

同人活動自体がパクリだと言う人達もいますが
それだけじゃないものがあるのだと私は思ってます。
ひとつの世界から広がる、沢山の話が見たいから、楽しいから。
理由は色々ですが、
みなさん、がんばりましょう。


モドル



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